蒼い月~さよならのサイン~




「あ…きら…。」



彩名は崩れ落ちる様に膝を付き、震える両手で晶の手を強く握った




力が抜け、雪の様に白く、冷たく冷え切った手だった




「晶。晶!!…どうしてこんな!!」




彩名は泣くのを堪え、涙をいっぱい溜めた瞳で浩一を睨め付けた




「晶に何があったの!!どうして晶はこんな事に!!」





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