蒼い月~さよならのサイン~


皆に誤解ばかり与えてまで晶は止めようとはしない



加担している俺も悪いな…



浩一は職員室を出て、図書室へと向かった


図書室を開けると彩名と俊の二人だけしか居なかった



よく見るとなんだかぎこちなさそうに勉強をしていた



カツン カツン



静かな図書室に浩一の靴の音が響き


二人はすぐに気がついた



「渡辺先生。また晶何かしましたか?」

不安そうに彩名が言う




「いや…今日、俺のマンションに泊まるから、それを伝えに来ただけだ。」



横に佐藤俊もいるが、大丈夫だろ…


この二人は付き合い出したのだしな…


俊は浩一の堂々としたセリフに一瞬訳が分からないでいた



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