蒼い月~さよならのサイン~
ガラッ
「ん?誰かいたような気がしたけど、気のせいのようね。」
ガチャリ
図書室の鍵を閉めに来た用務員のおばちゃんだった
バシュッ
飛んだ先は浩一のマンションの一室だった
お洒落なソファーにガラスのテーブル、50インチ程の薄型テレビがあった
「えっえっ?何が起こったんだ?!」
「場所がぁ~悪いから~浩一の部屋に移動しただけ~。」
「とりあえず彩名をそこに寝かせるか。俊、手伝ってくれ。」
「あ、はい。」
ロングソファーに彩名をそっと横にさせる
テーブルの上にある分厚い難しそうな本の山々を浩一はどかして床に置いた
「さて。ここならゆっくり話しを出来るだろう。」
「先生と晶は一体何者なんだ?!彩名も。一体…前世ってなんなんだよ。」