蒼い月~さよならのサイン~
一千年前の始まり
「まずは…さっきも言ったが…
彩名の前世の名前は凛
そして
晶の前世の名前は翠
俺は雅臣として
平安の時代に生きていた…」
千年前
『凛、お父さんとお母さんは死んじゃったけど、私がいつも傍にいるからね!だから泣かないで。』
『う、うん。…ひっく…』
二人は流行り病で両親を幼い頃に亡くしたばかりだった
翠と凛はすぐに、今でいう養護施設に入った
施設に入ってすぐにその能力は周りに知れ渡った
凛と翠は瞬時にして場所を移動をしたり、物を浮かせたり、空を飛んだり見せた
更に
翠は予知能力者だった
それらを当時は
[神力]
と呼ばれていた
それを耳にした神宰は西神雁からすぐにやってきた
神雁とはこのような力を持つ者が集まっており、東西二カ所ある
神宰はその者を集める役割だ