蒼い月~さよならのサイン~


初老の神宰は二人の元へやってきてその神力の強さに驚いた


そして二人に言った


『その神力で君達の両親みたいに疫病や不慮の事故、災害で亡くならない様に民を助けて欲しい。手を貸してくれないかのう?』



『うん!わかった!皆のお父さんやお母さんがあたしのお父さんお母さんみたいにならないようになるのね!』


にっこりと凛は答えた




しかし、傍にいた翠は複雑な表情をしていた



それに神宰が気づいた


『翠ちゃんは嫌なのかのう?』





『私が…私が西の神巫に…ならないと約束してくれるなら。』



真っ直ぐな瞳で翠は神宰を見つめた





その頃から翠には、これから起こる未来を見えていた


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