蒼い月~さよならのサイン~
神巫とは東と西に一人ずつ配置され、東西の神雁を取り纏め、その地域を厄災から防ぐ為に東西それぞれの神雁の中で一番神力が強く、前神巫が選んだ者がなっていた
『ほう?神巫にはなりたくないと?』
『はい』
『神巫になれるかはまだまだわからぬし、逆になれたとしたら名誉な事だと思うがのぅ。』
『それでも…嫌なんです。』
『そうか。でも、神雁には来てくれるのじゃろうか…』
翠は凛を見た
『凛は行きたいのよね。』
『だって…沢山の人を助ける事が出来るんでしょ?行こうよ。』
凛が翠の袖を引っ張った
『そうね…。行きます。』
『そうかそうか。これからの都も安心できそうじゃ。』