蒼い月~さよならのサイン~
一瞬、翠を見て止まった気がした
翠は不安で質問した
『神巫様…何でしょうか…。』
『…いいえ。なんでもありませんよ。二人ともこれから様々な予想もしない事が、起きるかもしれませんが、都の為…この西の民の為に、力を尽くして下さいね。』
『はい!』
『…はい。』
凛は元気よく返事をした
『その神力を安定させ、更に神力を強める為に二人には渡したい物があります。近くに来なさい。』
おずおずと二人は神巫の傍までやってきた