蒼い月~さよならのサイン~
神巫は横の漆の小さな台から首飾りを取り出し、凛には水晶の勾玉の首飾りを、翠には翡翠の勾玉の首飾りを首に掛けた
『この勾玉はきっと…貴女達の役に立つ日が来ますからね。大事になさい。』
『はい。』
二人は真剣な表情で返事をした
『さて、かたっくるしいのは、ここまで!』
礼奈は両手をパシンッと叩いた
『二人にここを案内してあげるわね!いらっしゃい!』
『神巫様!お仕事がまだ…』
オロオロする神宰を横目に言った
『はいはい。ちゃんと後でやりますからね!』
礼奈は二人に両手を差し出した
『ほら。二人ともおいで!』
『はい!神巫様!』
礼奈は優しくにっこりと微笑んだ