蒼い月~さよならのサイン~
二人は家を出て、電車に乗り、一度乗り換えをする


毎日の事ながら通勤・通学での、このラッシュには嫌気がさす


しかし彩名はこの時間をも利用して、教科書に目を通している


晶はダルそうに車窓から外を眺めちらほらある満開の桜を眺めている




彩名ははたから見ても優等生で制服をきちっと着こなしているのと対照的に、晶は短いスカート、第二ボタンまで開けられたシャツ、ネクタイを緩く結んでいた



電車を降りて
二人は学校へと続く銀杏並木を歩き出した


駅から学校へは徒歩10分


登校しているとお互い数人の友達に会い挨拶を交わした



そして朝一で始まるクラス替えテストのため、苗字のあいうえお順で生徒はそれぞれ教室へと入っていく



晶と彩名はもちろん同じ教室だ


1つの教室ごと席は7列6席あり、列の順番で苗字の早い者から座っている



晶はちょうど一番後ろの席


彩名は次の列の一番前の席になった





教室内では、教科書を開いて、ぶつぶつと自分に言い聞かせている者



友達同士でどこが出題されるか予想を話し合っている者



晶の席の隣の男子は、前の席の男子とテスト後どこへ遊びに行くかを相談をしていた

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