蒼い月~さよならのサイン~
翌日
「彩名?ホントに大丈夫?」
さおりが顔を覗き込んだ
「うん。昨日、俊と浩一先生が送ってくれたんだってね。お礼言っておかなきゃ。」
「でも、貧血だったんでしょ?無理しちゃダメだからね!ちょっとでも気分悪くなったら言いなよ!」
「ありがとう。さおり。」
あたしは貧血になって図書館に倒れた事になっていた
浩一はともかく俊はどんな思いだったんだろう
晶が言うには、浩一が上手く前世について伝えてくれたらしい
でも、それを信じて理解してくれただろうか
自分でもまさか急にあんな状態になるのは初めてで驚いた
そんな事を考えていたら俊が登校してきた
「彩名大丈夫か?」
「うん。」
(小声で)
「放課後にでも前世の話聞かせてくれよな。」