蒼い月~さよならのサイン~
しばらくしてチャイムが鳴り教室のドアが開いた
初老の男性教諭が黒板前へと歩き、教壇に立った
「毎年恒例、クラス替えテストを始める!机の上のものはしまいなさい。」
生徒はその声に従い
シャーペン2、3本とシャーペンの芯、消しゴムを机の上に置いた
すぐにシャーペンのカリカリという音が教室内に響き渡った
晶は5分も立たずに適当に解答用紙を埋めた
彩名の方を見ると一生懸命解答用紙に記入しているようだ
その様子を見てすぐに、晶は両腕を机に起き眠り始めた
眠りについてから数分後、晶は青白い顔をして冷や汗をかいていた
そして
目を見開いた
時計を見るとテスト開始から20分、終わるまでにはあと25分もある
晶はだるそうに教師に向かって右手を上げた
教師はゆっくりと晶の元へ歩いてきて小声で話しした
「どうした?」
「すいません。お腹が痛くて・・。保健室に行きたいんですけどぉ~。」
晶はお腹を押さえて眉間に皺を寄せて苦しそうにしていた
「途中退出は認められていない。だが、顔色も優れないようだし、今回は特別に許そう。ただ、このテストが終わるまで教室には入れないぞ。」
「わかりました。」