蒼い月~さよならのサイン~


玄関口へと向かう


生徒は誰一人として居ない





「さっきの話だけど。」


「ん?何の話の事?」

彩名は下駄箱を開けて中履きから、ローファーへ履き変えるために座った




「もし海外行ける様になったらの話。」

オレも靴を履き変える


「うん。」


「アメリカはやっぱり…後に取っておこう。」



「なんで?」



彩名はまだ靴を履いている




「ハネムーンに取っておこうぜ!」





「えっ!?」




彩名は驚いて顔を上げた


目の前には俊がいた




そして





俊のように








優しいキス














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