蒼い月~さよならのサイン~
心に降る雨
同じ日の一時間後
ピカッ
ゴロゴロ
昼過ぎから雲行きが悪く、とうとう雨が降り出していた
バシュッ
3ーFの教室に、
晶がいた
もう陽は暮れて教室は真っ暗だった
晶は近くの椅子に腰を下ろした
髪の毛から雨粒が滴り落ちた
拭う気力もない
晶はここ二日、あまり眠れていない
疲労が溜まり身体が重い
椅子に身体が埋まっていく様な感覚がする
だが、今眠る事は許されない
一時間後にはまた行かなければならない場所がある