蒼い月~さよならのサイン~
「おい!浩一!どうゆう事だよっ!なんとか言えよ!!」
「とりあえず場所が悪すぎる。いくら夏とはいえ、このままでは晶が風邪引いてしまう。」
「凛は本当に翠に殺されたのか!!」
浩一は右手で俊の腕を掴んだ
バシュッ
見慣れた浩一のマンションの一室だった
靴を履いたまま、浩一は晶を寝室まで抱き抱え、ベッドにそっと寝かせ布団を掛けた
そして
靴に手をかざした
シュウッ
と音がすると靴は玄関へと移動していた
同じ様に寝室の扉の前で突っ立ったままの俊の靴に手をかざす
シュウッ