蒼い月~さよならのサイン~
首にはオパールの勾玉を下げており、年は20過ぎに見える
きっと礼奈の葬儀にやってきたのだろう
『君の事を本当に気にかけていましたよ。』
『礼奈様が?』
『神力が強い所為で苦しんでいる…と。礼奈さん自身はその未来は見えていなかったらしいが…』
『失礼ですが、雅臣さんは…神力をお持ちの様ですが、未来は…見えますか?』
『一応、これでも東の神巫を務めています。だから、多少なりは見る事は可能です。』
『えっ?東の神巫様でございますか!大変失礼致しました。』
翠は慌てて頭を下げた
『その私が…今まで、君程の強い神力を持つ者に出会った事がない…』
雅臣は翠の肩にそっと手を置いて、寂しげ続ける