蒼い月~さよならのサイン~
『翠様。綺麗でございます。』
『ありがとう。沙弥。』
沙弥は翠の3つ下で最近この西神雁に入ってきたばかりの神力の持ち主だ
沙弥は翠に十二単を着付けていた
皐月のといえども、この時期に十二単は暑く、息が苦しく感じた
着付けが終わると首に翡翠の首飾りを下げた
『神宰様に支度が整ったと伝えて参ります。』
『えぇ。お願い。』
翠は深く深呼吸をした
そして西神雁の舞台へと歩き出した