LOVE彼。―不良彼氏―
「あっ…待ってください!」
結局翔先輩に送ってもらうことになってしまった。
本当は怖かったからありがたいんだけどね?
私は翔先輩のほんの少しだけ後ろを歩いた。
翔先輩、私の歩くペースに合わせてくれて優しいな―…
『なあ、姫奈ちゃんは俺達のこと怖いとか思わねえの?』
翔先輩からふと質問された。
「私絡まれることとか多くて不良がすごい苦手で…。だから翔先輩に初めて会ったときも少し怖かったけど、桐谷涼がいたから安心できたっていうか…」
『涼?普通涼が一番怖いとか思うはずなんだけどなあ…』