~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
「ああ。だからほかの奴には言うなよ」

「くっそー、一人だけハーレムなんてふざけとるっちゅーに」

 常磐はもう聞いていない。麟紅の口からまたため息が漏れた。

「そうです」

 と、突然茜が手を打って笑顔を見せた。

「今日、カーキーさんが帰ってくるそうなんですよ。それで朽葉さんが事務所のほうに来てほしいって」

「カークが? あいつ今までどこ行ってたんだ?」

「確かイギリスって言ってたわね。たぶん【教会】でしょ」

 麟紅の問いに代わりに藍奈が答える。茜は終始笑顔だ。
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