~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
 *

 その日の夕方。
 麟紅たち四人は学校からの帰りにある場所へ向かっていた。
 普通高等部をふくむ学区の中の、商業区、大通り。そこからわき道へはずれ、誰も通らないような暗い道を進んでいけば、そこはある。

「<黄昏の翼>、か……」

 <黄昏の翼>――。
 麟紅たち四人が所属する、魔術組織。魔術組織といっても、現状はメンバーが九人しかいないのも事実、無名の組織である。
 と、そこへ、

「あ、兄さん。それに皆さんおそろいで」

「何で一年生より二年生が早いんだじょー?」
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