~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
 メガネを押し上げ、くしゃくしゃと銀髪をかきむしる。

「軽く大技やから、そればやったらわい何もできんくなるけど」

 襲ってくる巨大熊の鋭い爪を何度もの後ろ跳びで回避しながら、常磐は帝の竜を見た。

「わいが藍奈を助けた後、そっちでネロのヤロウば倒せんか?」

 帝の竜はしばらく沈黙し、

「……できる、……いややる、だそうだ」

 その答えに常磐は満面の笑みを見せ、

「おっけ。ほな準備があるけん、ちょいとあん熊さんとネロの相手ばしとってくれん?」

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