~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
 天皇の竜の言葉をさえぎるように、常磐の声が帝の竜に届いた。

「とのことだ」

“やってみせるしかねえだろ?”

「ふむ、確かに」

“てか実際アイツは気にいらねえ”

「言うと思ったな。次に言うことも大体予想できる」

 ふ、と小さく帝の竜は笑った。笑われた方、麟紅は同じように鼻で笑い返す。

“ならいちいち言う必要もねえだろうけど。俺に竜王術を貸してくれ”
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