~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
そこから少し歩いて、<黄昏の翼>の事務所はすぐについた。
門の方向以外七方をビルに囲まれ、そのビルとビルの間から差し込む陽光が神秘的な情景を映し出している。門には『黄昏の翼 ~Twilight Wing』と書かれた薄汚れた表札がかかっている。門をくぐった先にある建物はずいぶん昔からあるような洋館で、壁には何かの植物のつたが這っていて、魔女がいる、と言われれば信じることができそうな雰囲気をかもし出している。
その建物の玄関の扉を勢いよく開き、檸檬は耳鳴りがするほどの大きな声で叫んだ。
「カークにいちゃ――――ん!! みんな来たよ――――!!」
「あ――! 声が大きいでござるよ。カークはもう少し時間がかかると言っていたでござる」
楽しそうな声を聞きつけて部屋から出てきたのは、カーク、ではなく短めの茶髪の女性だった。
門の方向以外七方をビルに囲まれ、そのビルとビルの間から差し込む陽光が神秘的な情景を映し出している。門には『黄昏の翼 ~Twilight Wing』と書かれた薄汚れた表札がかかっている。門をくぐった先にある建物はずいぶん昔からあるような洋館で、壁には何かの植物のつたが這っていて、魔女がいる、と言われれば信じることができそうな雰囲気をかもし出している。
その建物の玄関の扉を勢いよく開き、檸檬は耳鳴りがするほどの大きな声で叫んだ。
「カークにいちゃ――――ん!! みんな来たよ――――!!」
「あ――! 声が大きいでござるよ。カークはもう少し時間がかかると言っていたでござる」
楽しそうな声を聞きつけて部屋から出てきたのは、カーク、ではなく短めの茶髪の女性だった。