~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
 そんなカーキーは目に入らないとでも言うように、アドロはさらに続ける。

「人は誰シも自分の理想とスる世界があるもンさ。正義感の強いヤツならこンなのを思いつくかもナ。争いもなク、憎みあウこともなイ、平和な世界」

「つまり、楽園(パラダイス)、か」

「ご名答」

 冷静に答えた璃寛へ拍手を送り、アドロは続ける。

「そンな世界がありゃア、誰でモ喜ぶハずだろ? そンな世界がありゃアどいツもこイつも楽しイはずだロ?」

「何が、言いてえんだ?」
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