~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
 呆れたように、面白がるように、

「貴公がそれほどまで戦いたいと申すなら、思う存分にやればいい。ただし、」

 チラッと麟紅を一瞥する。

「貴公が負けた場合、我輩は責任を取らぬ。死したとしても文句は言うまいな?」

 答えはすぐに返ってきたのか、

「わかった。ならば貸してやらぬこともない。竜王術と、我が闇竜眼を」

 漆黒の髪の少年の髪が、さらに闇をまとい、闇と同化した。
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