~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
 あくまで冷静な麟紅に、帝の竜も同じように静かに答える。
 麟紅は小さく、しかし確かな声で帝の竜に尋ねる。

「お前の、獄竜眼の炎ってさ、俺の意思でどんなでもできるんだよな」

“そうだ”

 帝の竜は即座に答えた。

“その炎はお前の意思だ。お前の望む形に、その姿を変える”

「想像しろ、か」

 麟紅は呟いて、ゆっくりと、右目を開いた。
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