~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
この、テンションが限りなく低い少年こそ、他称魔法使い、御冠神楽(みさかぐら)麟紅(りんく)。とてつもなくふざけた名前だが、戸籍に登録された立派な本名である。
「そいやってそれが遅刻の理由になるとは思えへんのやけど」
その麟紅の前の机に腰掛け、緑ぶちのメガネを押し上げる少年が呆れたように呟いた。いぶした銀髪のこの少年の名は金土師(かなはじ)常磐(ときわ)。曰く、陰陽師。本当かどうかは麟紅は知らない。
「そうよ! アカネでさえ遅刻しなかったのに、何でアンタは三時限目に来るのよ!」
「そいやってそれが遅刻の理由になるとは思えへんのやけど」
その麟紅の前の机に腰掛け、緑ぶちのメガネを押し上げる少年が呆れたように呟いた。いぶした銀髪のこの少年の名は金土師(かなはじ)常磐(ときわ)。曰く、陰陽師。本当かどうかは麟紅は知らない。
「そうよ! アカネでさえ遅刻しなかったのに、何でアンタは三時限目に来るのよ!」