~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
ああ、そういえば今は現国だったな、と麟紅は思い出す。
ボーっとしている麟紅に、まるでライオンに近づく子どものような表情で柊は言った。
「あ、あのお……今は授業中だから……ちゃんと、聞こう、ね……?」
「ああ?」
明らかにビビりまくった声に、麟紅は思わず地で聞き返した。右目はギラつき、口調は気の弱い少年に金をせびる不良のような。
その一声で一斉に教室中の机がガタガタと音を鳴らし、麟紅から遠ざかっていった。鶴の一声ならぬ獅子の一吼えである。
麟紅は仕方なく、「頭が痛いような気がするんで、保健室行ってくるっス」とさっさと教室を後にした。後ろから柊が何か言っているような気がしたが、面倒なので気にしない。
ボーっとしている麟紅に、まるでライオンに近づく子どものような表情で柊は言った。
「あ、あのお……今は授業中だから……ちゃんと、聞こう、ね……?」
「ああ?」
明らかにビビりまくった声に、麟紅は思わず地で聞き返した。右目はギラつき、口調は気の弱い少年に金をせびる不良のような。
その一声で一斉に教室中の机がガタガタと音を鳴らし、麟紅から遠ざかっていった。鶴の一声ならぬ獅子の一吼えである。
麟紅は仕方なく、「頭が痛いような気がするんで、保健室行ってくるっス」とさっさと教室を後にした。後ろから柊が何か言っているような気がしたが、面倒なので気にしない。