~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
 【教会】で処刑がそのように決められているというのなら、それはわかるかもしれない。
 絶対的義と法を司ると言うくらいだから、規律に厳しいのかもしれない。そういう法律があってもおかしくはない。
 しかしだからといってネロが自分を殺すのに正式な場や状況を用意するとは思えない。

「何か、狙いがあるんだ……なんだけど……」

 わかんねえ……! と麟紅は左手で頭を抱えた。
 と、その視界に意外な人物が映った。

「璃寛……なんでこんな場所に?」

 璃寛は『ドリアン』と書かれた看板がぶら下がったバーの入り口前に立って、こちらを見ていた。
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