~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
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「話は“読ませて”もらったぞ。麟紅」

 バー『ドリアン』のカウンター席で、日本酒を片手に持って璃寛は言った。ちょっと待ててめえはまだ未成年じゃなかったか?

「“読ませて”もらった、って?」

「読心させてもらった。それと大学に入れば嫌でも酒は飲まされる。法律なんてものは破られるためにあるようなものだからな」

 そういえばこいつは読心術師だったな。ん? ってゆーか以前に朽葉が「璃寛は法学部」とか言ってた気がする……。

「ネロ・メイルだったか」
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