~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
というか炎術師といえばこの間倒した“戦車(チャリオッツ)”も炎術師だったな、と嫌な思い出を思い出した。
麟紅がそんな風に過去に苦笑いしている間に璃寛が女店主に一連の概要を話す。
「なるほどねえ……。要するにアンタは、自分のために周りが傷つくのが怖い、って思ってんじゃないのお?」
ザクッ、ときた。的確すぎる。ストラックアウトで宣言どおり完璧に当てたぐらい的確すぎる。
しかし女店主はワインの空瓶を手にとって、麟紅の頭をど突いた。ゴツッという鈍い音が響く。
「アンタ、まだまだガキだねえ。アタシがアンタぐらいのときはもっとマシだったと思うけどねえ」
額を押さえて悶絶する麟紅に、まるで母親のように、女店主は笑いかけた。
麟紅がそんな風に過去に苦笑いしている間に璃寛が女店主に一連の概要を話す。
「なるほどねえ……。要するにアンタは、自分のために周りが傷つくのが怖い、って思ってんじゃないのお?」
ザクッ、ときた。的確すぎる。ストラックアウトで宣言どおり完璧に当てたぐらい的確すぎる。
しかし女店主はワインの空瓶を手にとって、麟紅の頭をど突いた。ゴツッという鈍い音が響く。
「アンタ、まだまだガキだねえ。アタシがアンタぐらいのときはもっとマシだったと思うけどねえ」
額を押さえて悶絶する麟紅に、まるで母親のように、女店主は笑いかけた。