~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
「自分が傷ついて周りが傷つかなければいい、とか思ってんでしょう? 子どもの考えだわな」

「意味わかんねえよ。現にそれが事実だろう?」

 涙目になりながらも麟紅は口答えする。しかし女店主は笑みを崩さない。

「じゃあ聞くけど、アンタはなんで周りに傷ついてほしくないんだい?」

「なんでって、俺のせいで周りが傷つくのなんて後味悪いじゃねえか」

「嘘も下手だねえ」

「嘘とか決め付けんなよ」

「嘘だよ」

「なんでだよ」
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