~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
*
時刻は十時半ごろ。雨は降っていない。が、じめじめとした空気がうっとおしい。
東大校門の近くに寮があるという常磐とともに麟紅は家路についていた。
商業区の東大通りは夜になろうが深夜になろうが人がいないことは無い。だが一つ通りを外れれば、もう誰もいなくなる。閑散とした空気が身にしみる。
まだセミもふ化する時期でないし、かといってこのあたりには鳥もいない。騒がしい居住区ではないので静寂と街灯の寂しい明かりだけが夜の闇を修飾する。
時刻は十時半ごろ。雨は降っていない。が、じめじめとした空気がうっとおしい。
東大校門の近くに寮があるという常磐とともに麟紅は家路についていた。
商業区の東大通りは夜になろうが深夜になろうが人がいないことは無い。だが一つ通りを外れれば、もう誰もいなくなる。閑散とした空気が身にしみる。
まだセミもふ化する時期でないし、かといってこのあたりには鳥もいない。騒がしい居住区ではないので静寂と街灯の寂しい明かりだけが夜の闇を修飾する。