~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
「お前を信じて話すぞ。茜は今俺の家に住んでる」

「……はあ?」

 常磐の顔が一瞬変な顔になって、見る見るうちに形が変化していった。

「な……!!」

 に――っ! と叫ぼうとしたのだろうその口を藍奈が手際よくふさぐ。

「ちょっとリンク!!」

「説明めんどくせえから誰かかわりにそいつに教えてやってくれよ」

 誰か、といっても藍奈か茜の二人しかいない。こういう場合必然的に藍奈の役目になる。はあ、と藍奈の口からため息が漏れた。
< 8 / 218 >

この作品をシェア

pagetop