~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
「そや」
常磐が頷いた。
それならすべての辻褄(つじつま)が合う。
<黄金の暁>に属するネロは、まず【教会(アブソリュート)】にスパイとして潜り込む。【教会】の上層部に軽い刺激を与え、竜王術、帝(みかど)の竜を持つ御冠神楽(みさかぐら)麟紅が危険だということを認知させる。その上で日本にやってきて、麟紅を処刑と称して殺す。【教会】の人間には危険だったからとでも言っておけば十分だろう。麟紅が危険、ということを知っている【教会】の人間は手間が省けたとしか思わない。後は何食わぬ顔で【教会】でのスパイを続けるのもいいし、逃げたとしても問題は無いだろう。
「すべては、竜王術を手に入れるため……」
常磐が頷いた。
それならすべての辻褄(つじつま)が合う。
<黄金の暁>に属するネロは、まず【教会(アブソリュート)】にスパイとして潜り込む。【教会】の上層部に軽い刺激を与え、竜王術、帝(みかど)の竜を持つ御冠神楽(みさかぐら)麟紅が危険だということを認知させる。その上で日本にやってきて、麟紅を処刑と称して殺す。【教会】の人間には危険だったからとでも言っておけば十分だろう。麟紅が危険、ということを知っている【教会】の人間は手間が省けたとしか思わない。後は何食わぬ顔で【教会】でのスパイを続けるのもいいし、逃げたとしても問題は無いだろう。
「すべては、竜王術を手に入れるため……」