~異種魔法異能力挌闘SFファンタジー~ 帝竜 -ミカドノリュウ- Ⅲ 竜と闇黒の王
「そや」

 常磐がもう一度頷く。メガネの奥に、鋭い眼光が見えた。
 黙りこむ麟紅をよそに、常磐はまた口を開く。

「ここで話は変わってさっき店でわいが話した爆発のことになる」

「? それが今回のことと関係あんのか?」

「大アリや」

 常磐は苦虫を噛み潰したような顔を見せた。

「あそこは、あの部屋は……」

「おっと、その先は僕から説明してあげますよ」

 突如、二人の背後から別の声が上がった。
 二人同時に振り向くと、そこには白いスーツに白いマントの少年が一人。

「このまま放っておくと話がややこしくなりそうなのでね」

「テメエ……」

 少年は、二人が今さっき話題にしていた人物だった。常磐が少年の名を呼ぶ。

「ネロ……メイル……」
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