暗黒の時代(とき)
闇色の日々
中学1年の時、私はほとんど笑わなかったらしい。自分では全く気付かなかったが、英語の先生が1年の最後の授業で言った「さえは全然笑わなくて、どうしたら笑うだろうと一晩考えたこともあった」。
私としては、彼女の授業は結構楽しかったのだが…。

だが、私は最初なかなか感情を表に出さないらしい。中学の時も高校の時も、卒業式の日に「さえは出会った時と印象が全然違う」と言われた。ただでさえ真面目な優等生で、やや人見知りなので、打ち解けるまで頭が固い融通の聞かない人間と思われるのだろうか?

こうやって思い出すと、中学時代も楽しいことは確かにあったはずなのだ。だけど今ではほとんど思い出せない。学校は好きだった。でも、毎日掃除の時間が終わるのが嫌だった。少しでも掃除が遅く終われば、それだけ部活に行くのが遅くなる…そう思いながら掃除をしていた。
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