【短編】雪うさぎ
再会の朝
昨夜降り積もった雪が朝日を受けて一面を銀世界に染め上げている。
こんな日はゆうちゃんと別れた日を思い出す。
あれからもう、10年もの月日が流れた。
私は受験を終え、第一希望の高校への合格を手に入れた。
春からは新しい生活が始まり、新しい出会いもあるだろう。
それでも私の心はあの日に止まったまま、前へ進めないでいる。
「そろそろ前へ進まなきゃね」
大きく息をつき鏡の中の自分に向かって言い聞かせる。
迷いを振り切るようにカバンをつかむと勢い良く部屋を飛び出した。
「いってきます。」
玄関ドアを閉めて顔を上げると
門までのアプローチの隅に何かを見つけた。
信じられない物を見つけて
大きく瞳を見開く。
こんな日はゆうちゃんと別れた日を思い出す。
あれからもう、10年もの月日が流れた。
私は受験を終え、第一希望の高校への合格を手に入れた。
春からは新しい生活が始まり、新しい出会いもあるだろう。
それでも私の心はあの日に止まったまま、前へ進めないでいる。
「そろそろ前へ進まなきゃね」
大きく息をつき鏡の中の自分に向かって言い聞かせる。
迷いを振り切るようにカバンをつかむと勢い良く部屋を飛び出した。
「いってきます。」
玄関ドアを閉めて顔を上げると
門までのアプローチの隅に何かを見つけた。
信じられない物を見つけて
大きく瞳を見開く。