【短編】雪うさぎ
勇気=ゆうき=
俺には一つ年下の幼なじみがいた。
小柄だった俺と余り身長の変わらない
長い黒髪の女の子。
薄い茶色の瞳で
その表情を目まぐるしく変え
コロコロと笑ったり
怒ったりしながら
いつも俺の後についてくる
おてんばな娘だった。
近所のおばさんや、俺の両親
いや、彼女の両親でさえ
彼女は明るく元気なしっかりものの女の子だと思っていたようだ。
でも、俺は知っていた。
あいつはそんなに強い娘じゃないってことを…。
あいつは凄くさびしがりやだったけど、あまり人前で泣く事は無かった。
あいつが可愛がっていた小鳥が死んだときも
子どものくせに、声を堪えて静かに泣いていた。
その姿があまりに苦しそうで、
切なくて…
俺はいつかあいつを護ってやろうと思ったんだ。
その日から
俺は人前では決して泣かなくなった。
小柄だった俺と余り身長の変わらない
長い黒髪の女の子。
薄い茶色の瞳で
その表情を目まぐるしく変え
コロコロと笑ったり
怒ったりしながら
いつも俺の後についてくる
おてんばな娘だった。
近所のおばさんや、俺の両親
いや、彼女の両親でさえ
彼女は明るく元気なしっかりものの女の子だと思っていたようだ。
でも、俺は知っていた。
あいつはそんなに強い娘じゃないってことを…。
あいつは凄くさびしがりやだったけど、あまり人前で泣く事は無かった。
あいつが可愛がっていた小鳥が死んだときも
子どものくせに、声を堪えて静かに泣いていた。
その姿があまりに苦しそうで、
切なくて…
俺はいつかあいつを護ってやろうと思ったんだ。
その日から
俺は人前では決して泣かなくなった。