甘々キャンディ



「………ぅと、悠翔!」


「あ?何??」


「何ぼーっとしてんだよ?

……上見てみ」




静かに言った遥斗は校舎に顔を向けた。


それに続いて同じく校舎に顔を向けた俺はため息を静かについた。



「人気者はいいな?」




ニヤニヤしながら、校舎と俺を交互にチラチラ見る。



声は聞こえてこないが、視線を痛いほど感じる。





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