澪樹…こんな世界で
街を離れた僕たち三人は

文明圏を避けるように
内陸部へと進んでいった

飲料水や食料に不足して
苦しい旅生活は相変わらず続いたが

キムはあのときのベッドに縛られていたときのような
そんな苦しい表情は
どんなに険しい旅でも
二度と見せることはなかった

僕たち三人は険しい山を越えていた
木の実や果実が覆い茂る山で
それなりに楽しいひと時を過ごした

そこで焚き木をしている一団に出会った


昔意気投合したシンガーたちだった
ケインも健在だった

ケインはキムを見るなり擦り寄って強く抱きしめた
「キム…キムや このあいだより元気そうじゃないか」
「許しておくれ 私がお前を手放したことを後でどれだけ後悔したことか…」




僕にはもうひとつ仕事が残されていた
キムの真実の事実を彼らに教えるということを…
< 14 / 14 >

ひとこと感想を投票しよう!

あなたはこの作品を・・・

と評価しました。
すべての感想数:0

この作品の感想を3つまで選択できます。

この作家の他の作品

BLUE SAVE FORCE

総文字数/6,708

ファンタジー19ページ

表紙を見る
エターナル

総文字数/2,854

その他12ページ

表紙を見る
宙機オデッセイオン01

総文字数/12,210

ファンタジー46ページ

表紙を見る

この作品を見ている人にオススメ

読み込み中…

この作品をシェア

pagetop