澪樹…こんな世界で
学校は嫌いだった
勉強は特に…
授業中の僕はずっと空想を楽しんでいた
高校生になった頃から
街で頻繁にモデルのスカウトにかけられるようになった
だから
変にプライドばかりが高くなっていった
そのために
他人とのコミュニケーションに支障をきたすようになっていった
あいつは
同じ学校で優等生で
僕に参考書を押し付ける
そんなあいつはきらいだった
両親は
僕を学校の先生にしたがっていた
父は大学教授
そして世界で一番だいっきらいな存在
母も高校の指導員
だから僕はぜったい
いつも不仲でぼくを理由にして
何とか夫婦の形態を維持しているような
くだらない大人にはなりたくはなかった