スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
「あっ…」
ディスプレイには【遼平さん】の文字。
あたしはハナちゃんに電話してくると伝えて、遼平さんからの電話に出た。
「もしもし…?」
『あ、桃か??』
電話越しの遼平さんの声は、なんだか安心する。
あたしは一応、ダメ元でハナちゃんからの夜ご飯のことを伝えてみることにした。
「あのさ…
今日出来た短大の友達が、一緒にご飯食べよって言ってくれてるんだけど…」
自信なさげに言うと、遼平さんは受話器越しに笑い出した。
「ちょ…、遼平さん?」
「あー、悪い悪い。
桃、俺に気遣ってるだろ」
……え!?
なんで分かるの…!?
.