スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
そんなことを考えていると、いつの間にかハナちゃんは分かれ道の端で止まっていた。
「じゃあたし、家こっちだから!
また明日ね、桃!!」
―――また明日。
そっか。
あたし達、明日も会えるんだ。
その事実がちょっぴりうれしくなりながらも、
「バイバイ、ハナちゃん!」
あたしは笑顔で手を振り続けた。
ハナちゃんの姿が見えなくなると、あたしはそっと手をおろす。
四月とは言え、まだ冬のような冷たい風があたしを襲った。
「早く帰ろ」
ここから遼平さんの家まであと少し。
あたしが足を踏み出そうとしたときだった。
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