スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
あたしは黙ったままの遼平さんをじっと見つめた。
…遼平さん、悲しそうな表情だ。
でも、今のあたしにはそんなことを気にする余裕がなかった。
それよりも、あたしの不安を一刻も無くして欲しかった。
「…遼平さん」
「桃…??」
「………お願い。
あたしにキスして」
…言っちゃった。
ついに言っちゃった。
あたしの言葉を聞いた遼平さんは顔をしかめる。
でも、あたしは本気だ。
ずっと思ってた。
あたしに早く触れて欲しいって。
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