スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*

♂遼平side♂




「佐倉、俺用事があるから帰るわ」



「了解しました。

明日は午前九時からスカイラルの青木社長と面談でございますので」



佐倉のスッキリした笑みを眺めながら、社長室を後にした。


…気分が晴れない。





昨日、俺は見てしまった。


…桃があのガキに告白されて、キスされているところを。




いつもの俺なら、すぐにガキをぶん殴りに行くところだった。


だけど俺は、ガキが立ち去るのをじっと待って偶然を装うかの様に桃の前に現れた。




…自分自身も美香という存在が現れて、何も言える状態じゃなかったから。


自分の事を棚に上げるのはどうしても許せなかったから、何も言えなかった。





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