スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
短大の校門に近づくと、校門にすがっているような人影が見えた。
あれ、桃だな。
俺は桃の前に車を止めた。
当の本人は俺のことに気が付いていない様子だった。
「もーもっ!」
「きゃっ…!!
って、遼平さん…!!」
桃は運転席にいる俺を確認すると、笑顔で助手席に乗り込んだ。
今日の桃は、いつもに増して笑顔だ。
「今日、久しぶりのデートで嬉しい!!」
隣で車を運転する俺に、笑顔で話しかけてくる桃。
俺は桃に気付かれないように左手で握りこぶしを作った。
.