スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
♂遼平side♂
俺は桃に別れを告げると、車に乗り込みある場所へと向かっていた。
美香が出した条件。
俺は桃を傷つけたくないという一心で、「美香と付き合う」ということを選んでしまった。
これは、実は昨日から決めていたこと。
未熟な俺なんかでは、桃を守りきれないという事を充分分かっていたから。
美香の恐ろしさを分かっているのは俺だけ。
アイツはその気になれば人だって殺しかねないようなヤツだ。
だから今日、俺は最後のデートをするつもりで桃を此処に誘った。
俺にとって最後の思い出を作りたかったから。
だけど…予想外だった。
桃が俺の事を求めてきたことが。
俺は正直迷った。
ここで桃の体温を知ったら、俺は確実に離れられなくなる。
そのことが何よりも恐ろしかった。
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