スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*



狂う感情を抑えながら俺が向かっていたのは、俺の家だった。


乱暴に車を駐車すると、中へと入っていく。




「お帰りなさいませ、遼平様」



声をかけてくれるメイドや執事に挨拶する気にもなれなかった。


沈んだままの気持ちで向かったのは、メイド部屋。



俺の家で雇っているメイドや執事は全員此処に住ませているから、アイツもメイド部屋にいるはずだ。




俺はメイドの名前をひとつひとつ確認していく。


でも、アイツの名前がなかった。



そこで、俺は浅はかな考えに気付いた。





「もしかして…アイツ、俺にバレないように偽名使ってんじゃ…」



「当たりよ、遼平」





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