スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*
一気に走り出したあたしは、目的地へと到着した。
勢いよくドアを開けると、そこには懐かしい顔があった。
「いらっしゃいま…って、桃!?」
「久しぶり、ひびき!!」
あたしは仕事中のひびきの元へ駆け寄った。
ひびきは高校卒業後から、親が経営しているケーキ屋でずっと修行をしていた。
もちろん、パティシエになる為に。
「本当に髪の毛切ってる!!
ちょっと待ってね、もうすぐ仕事終わるから」
ひびきの言葉を聞いたあたしは、そばにあったイスに座った。
ひびきとは時々電話をしていたけど、実際に会うのは高校卒業以来だった。
修行で忙しかったし、何より一人前になるまで仕事中の自分の姿を見られたくなかったんだって。
そんな意地っ張りなところは変わってないな。
そう思いながら時は流れていった。
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