スタートライン -Second☆Season- *甘い生活は、俺様社長と?*



「…浜野がいるんだろ。

だから部屋に戻れないって訳か」



「…よく分かってるな、幸也」




事態を理解した幸也に俺は苦笑い。



…幸也だけは知っている。

俺が愛しいあの人と別れた本当の理由を。




「…これからどうすっかな」




俺はジーンズのポケットの中を漁る。


美香と過ごし始めてからは、ケータイや財布、車の鍵などをポケットに入れる癖がついた。

すぐに逃げれるように。




「会社にでも戻ろう―――」



「うち来れば?」



…は?

俺は幸也の言葉に思わず固まってしまった。




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